いしかわ主婦白書

鍋料理に関するアンケートを実施しました。調査対象は、20代が12%、30代が49%、40代が30%、50代が8%、60代が1%です。普段よくする鍋料理や、鍋をするときのお悩みについてなどの質問に答えていただきました。各家庭での味付けの違いに驚かれた経験をお持ちの方も多いようです。

同居のご家族は?

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鍋をする頻度は?

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週に1回以上鍋料理が登場する家庭は、半数以上。月に2・3回を含めると90%のご家庭が鍋を囲んでいることが分かりました。

何鍋をすることが多いですか?(複数回答可)

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地元石川県の食品メーカーまつやの「とり野菜みそ鍋」がダントツの1位です。石川県民にすっかり定着しており、冬の定番鍋となっています。2位はおでん。3位は寄せ鍋(しょうゆ味)、4位すき焼きと上位は醤油味ベースが占めています。
調査対象のご家庭が未就園児、乳幼児をお持ちの方が多いにも関わらず、5位はキムチ鍋が入りました。

市販の鍋スープ、鍋の素を利用しますか?

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お手軽に利用できる市販の鍋スープの素は、約8割の女性が利用すると回答しています。
鍋のシーズンはたくさんの鍋スープが販売されていますが、お気に入りの銘柄を聞いたところ、まつやとり野菜鍋という回答が、59票でダントツの人気となりました。
続いて、「キムチ鍋」、「カレー鍋」、「豆乳鍋」「トマト鍋」の素が人気です。
 
寄せ鍋の素を購入するという声は少なく、とり野菜鍋や、キムチ鍋、カルボナーラ鍋やスンドゥブなど自宅で作るのが難しい鍋を購入する傾向があります。

 
また、市販のスープの素を利用して、自分流のアレンジ法を聞いたところたくさんの回答が寄せられました。たとえば、「ピリ辛鍋は、豚や鶏ひき肉をいれて、坦々鍋にして、シメは坦々麺。」
「キムチ鍋には豚肉と白菜、そのままの韓国うどんの乾麺を投入。もちもちの歯ごたえがたまりません。残りのスープにご飯とたまごをいれてもう一品。」
「トマト鍋をするときは、セロリやニンニクを炒めて香りを出してから、スパイスを使って味付けする。」
など。
プチアレンジとしては、にんにく、しょうが、ごま、スパイスなどを入れています。

市販のスープの素に対する不満は、「味が濃い」ことがあげられました。水で薄めたり、自分流の調味料を加えたり、お手軽な市販品でベースを作り、仕上げは自分流にアレンジしていることが分かりました。

鍋のシメはなにが好き?(複数回答可)

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鍋のシメは、雑炊よりも、麺を楽しむほうが多い結果となりました。最近のトマト鍋などで主流になったリゾット風も人気が高いようです。

鍋料理のいいところはどんなところ?(複数回答可)

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鍋のいいところは、「たくさん野菜がとれる」という意見が多数ありました。エピソードとしても、「私は小さい頃は冬になると鍋ばかりで嫌いだった。今、母親になり主婦になってみると鍋は簡単でおいしい!すばらしい(笑)」という声もあり、主婦にとっては、時短になり献立に悩むことがなく、野菜がたっぷりとれるというこれ以上ないお助けメニューと言えます。

鍋料理のお悩みは?

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いつも同じ味、材料になるというマンネリ化現象や、締め切った部屋ににおいが残るという意見もありました。家族によって味の好みが分かれるため、自分が好きな鍋を作りにくいというお悩みも。その他のお悩みの中には、「家族が揃わないとできない」というご意見もあり、帰宅時間がバラバラで一緒に食卓を囲むことが少なくなっていることも伺われます。

一回の鍋料理にかける食費は?

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1回の鍋にかける食費は、1,000円以下と2,000円以下がほぼ同数となりました。残り物や冷蔵庫の野菜の整理ができて経済的という声が多数ありました。ただ、鍋の素を購入すると高くつくという声も。

市販の鍋スープ、鍋の素を使って鍋をする際、自分流にアレンジしたり我が家ならではの具材を入れたりするなどあれば教えてください。(抜粋)

具に関して

  • 第七ギョーザを冷凍でお持ち帰りをして鍋に入れるとおいしい。
  • 鶏肉か魚介を入れることが多いが、それに飽きてきたら鶏ひき肉に豆腐とネギを加えて、煮ても硬くならない団子を作って入れている。最後の雑炊のときは、塩昆布、紅ショウガ、ゆかりをトッピングとして使う。
  • ピリ辛鍋は、豚や鶏ひき肉をいれて、坦々鍋にして、シメは坦々麺。
  • すきやきや、鍋に欠かせないのが「角麩」。東海地方ではいつでもある定番商品だが、金沢では、置いていないスーパーも多くて残念。金沢のすきやき麩や、すだれ麩とも違い、ちくわ麩に似た感じで、しかもお手ごろ価格。初めはすきやきだけだったが、最近は鍋にも入れている。

薬味、トッピング

  • 隠し味にニンニク、ショウガを使用する。
  • たっぷり、すりゴマをかけて食べるのが好き。

シメ

  • トマト鍋はパスタとチーズ。カレー鍋は餅。前はよくきりたんぽを入れていた。大根おろしと揚げ餅で雪見鍋とか。くずきりはよく入れます。
  • 豚しゃぶを食べたあと、そうめん(茹でずにそのまま)を入れてポン酢で食べる。そうめんは物によってはそうめん特有の臭みが残るものもあるが、さっぱりと食べることができる。我が家では「島素麺」を使用している。
  • 鍋のシメは、大根おろしと海苔、ネギをたっぷり入れて雪見雑炊。

味付け

  • 辛さを和らげるため、甘酒を投入するとコクがでておいしい。
  • キムチ鍋の素をベースに醤油麹を入れたり、カレー粉を入れたり、野菜だしが出るように水からゆっくり煮出してからキムチ鍋の素を入れたりしている。
  • 味が薄いときには塩麹または醤油麹を足す。

鍋に関するエピソード(抜粋)

すきやきに関して

  • すきやきの割下は、実家が関東風、嫁ぎ先が関西風。実家のすきやきは苦手だったが、嫁ぎ先のものはおいしく食べられた。
  • すきやきの具の違いに結婚して驚いた。タマネギやゴボウ、もやし、ニンジンは我が家ではすきやきの具としてあり得なかったので。
  • 実家ではすきやきには必ず春菊を入れ、私も大好きだったが、嫁ぎ先では春菊は食べ物ではないと言われるくらい嫌われていて肩身がせまい。
  • 主人の実家ですきやきをするとき、私が「卵を入れない」というと必ず義母からクレームを言われること。人の好みなので、毎回小言を言わなくてもいいのに~と思う(心の中で)(笑)。
  • 普段料理をしない舅が、すきやきのときは、全部仕切って作ってくれた。亡くなって20年経つが今でもすきやきをすると家族皆で思い出す。

とり野菜みそに関して

  • 味噌味の鍋といえば「とり野菜みそ」が当たり前と思っていたら、県外の友達が鍋を用意してくれたとき、普通の味噌を使って味付けしていてびっくりした。
  • 故郷では寄せ鍋が基本だったが、石川県に来て「とり野菜みそ」のシェアの広さに驚いた。おいしいし今では私もよく使っている。故郷にも時折送っている。
  • 「とり野菜味噌」で鶏肉以外の豚や牛を実家では使っているのでビックリ!!

味付けや具の違いに戸惑い

  • 嫁ぎ先は醤油だし、ポン酢で食べる。実家は塩味で関西風。初めての鍋はお互いびっくり。
  • 昆布を入れただけの水炊きに、手作りのポン酢で食べるのがダンナの実家流。義理の母が来たときに、うちで同じように鍋を準備したけど、市販のポン酢を出したらNGだったよう・・・。私の実家は鍋に肉も魚も入れるが、嫁ぎ先は魚(カワハギのことがほとんど)と決まっているようだ。
  • 主人の実家に行ったとき、義母が鴨鍋を作ってくれたが、私は鴨が食べ慣れていないのもあり、気分が悪くなった。それ以来、私が行くときは鍋料理が二度と出なくなった。
  • 金沢は魚が新鮮でおいしい。独身時代は肉ベースだったが、現在は魚ベースに変わった。
  • 中京圏の夫の実家の鍋は味が濃く、あまり量を食べられなかった。
  • 実家では水炊きしかしたことがなかったので、職場の飲み会でだしの入った鍋が出てきたときはびっくりした。
  • 湯豆腐といえば昆布だけ鍋に敷くと思っていたら、嫁ぎ先で湯豆腐と言って寄せ鍋を出てきた。寄せ鍋のくくりが今ひとつ分かりません。

鍋の失敗談

  • 切っている段階でだいぶ野菜を入れた気になっても、いざ調理すると足りない。主人と二人なのに二人分の分量が分からない。
  • 今日はおでんだったが、こんにゃく好きの長男がこんにゃくを探すためにおたまでぐるぐる。手作りの肉団子とじゃがいもが小さくなってしまった。

家族に不評

  • 体も心もあたたまる鍋が大好きだけど、家族には不評でなかなかできなくて困る。
  • 旦那は「おでんは晩御飯にならない」と言い張り、いつも、やいやい言われる。でも、おでんは立派な晩御飯です!!
  • 私は鍋にゴボウを入れたいが、主人がかなり嫌がる。

鍋が好き!楽しい!楽チン!

  • 鍋は秋から春までのシーズン料理だけど、飽きることはない。そのときの気分で無国籍風になったり、定番風だったり。鍋は会話も増えるし、たくさんの野菜と冷蔵庫に余った食材が使いきれる万能料理。奉行が気分で好き放題しても文句が出ないありがたい料理。
  • みんなでつつく鍋は「これがおいしいよ」「これが旬なんだね」と家族で会話をしながら食べられるのが良い。
  • 私は小さい頃は冬になると鍋ばかりで嫌いだった。今、母親になり主婦になってみると鍋は簡単でおいしい!すばらしい(笑)
  • 子供が小さいので作っている最中に泣く事もしばしば。鍋は 具材を切って放り込むだけなので、ありがたい一品。また、野菜もいっぱい食べられるのでうれしい。普段 鍋の素は使わないが、ポン酢などのつけだれの変わった物が発売されたら買ってみたい♪
  • 鍋は友人を気軽に招待できるところが最高。

鍋のエピソード・思い出

  • 嫁いだ頃は、食べるというより、ひたすら鍋に具材を入れてばかりだった。今はずうずうしくなったのか、食べる分は自分の器に入れてキープしてゆっくり食べられるようになった。
  • 先週の日曜日から鍋シーズン到来。たぶん毎週鍋になると思う。自分は新しい味にチャレンジしたいので、スーパーで新種の鍋の素を見つけるとすぐに買うのだが、主人は水炊きが一番好きなのでこれから攻防が続く。
  • 辛い鍋が好きだが、今は1歳の娘と一緒に鍋を楽しむためにしばらくお休み。ご飯を食べられるようになって初めての冬なので、いろいろな味を食べさせたいと思っている。
  • 鍋のリクエストは夫が寒いとき。ほかの家族は暑くても我慢大会。夫は家族一の寒がりさん。

鍋の困りごと

  • 鍋はヘルシーと言いながら、毎回食べすぎます。お腹いっぱいなのにシメの雑炊も食べてしまい、後悔することも。
  • 意外なおいしい鍋の材料を知りたい。シメのバリエーションも知りたい。
  • 野菜嫌いなので、野菜選びに苦心している。