SNSの活用は主婦の間でもかなり浸透しています。
FaceBook、Twitter、Instagramそれぞれに楽しんで使い分けている女性たち。
でも水面下ではややお疲れ気味になっています。

それに気づかず、企業がSNSを商売に活用しようと割り込んでみても、思ったような効果は得られません。今回は「女性がSNSで何を表現しているのか、表現したいのか」を深掘りしてみましょう。

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気分は芸能人!?自分をブランディングするツール
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女性は、男性から選ばれる性であるという社会通念や、地域社会など横つながりの環境に身を置いていることが多かったため、男性よりも人一倍、自分の周りの目を気にして生きる傾向があります。

男性には「可愛らしく見られたい」と愛されることを意識して行動をとったり、女性の友達同士でも「どう思われているかな?」と相手の顔色をうかがいがちです。
事実、女性誌の特集で多いのは「愛されメイク」「ママ友ランチで支持されるファッション」などが多いんです!

そんな中、個人が誰でも発信できるSNSは恰好の”自分ブランディング”ツール。

主婦が「家庭的で愛らしい女性」を演出するために、「家庭料理もしっかり作っています」と投稿したり、
若い女性たちが「リア充(リアル=現実の生活の充実)」アピールのために、素敵な旅行写真や「美味しいスイーツ食べてるよ~」と投稿したり。

そこでは、なりたい自分、こうでありたい自分を思い切り表現することができます。

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SNSを賢く使い分ける女たち
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彼女たちは今や、代表的な3つのSNSである、FaceBook、Twitter、Instagramを巧みに使い分けています。

Facebookは実名なので、仕事関係の方に見られていることも多いものです。
そのため、ある意味、公式サイトのような役割を果たしています。
優等生的な発言や、事実を発信するいわばプレスリリースのようなものですね。
一方、Twitterはホンネで毒を吐けるデトックスツールでもあります。
Facebookが大流行し始めたとき、なくなってしまうかと思いましたが、今でも根強く残っているのは、やはりホンネで語れる魅力が捨てがたいのでしょう。
最近、Facebookよりも女子に人気なのがInstagram。
こちらは素敵な写真で、プライベートがいかに充実しているかを「盛る」場所。
Instagramこそ、理想の自分になるためのブランディングツールです。

3つに共通するのは、どれも他人の目を意識して投稿し、それに対して他人の評価がもらえるところ。
日々「いいね」をもらって安心したり、不安になったりを繰り返しているうちに、最近はどうやら少しお疲れモードになってきている感があります。

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企業の入り込む余地はあるのか?
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このように、SNSはあくまでも個人間のコミュニケーションツール。
そこに企業アカウントが入り込む隙はあるのでしょうか?

評価を気にするあまり疲れを抱き始めている人も多いSNS。一時期多かった、企業が「自社商品をクチコミして」とサンプリングしたものを書かせる投稿PRは、もはや嘘に嘘を上乗せしたような感じさえします。

現在SNS入り込んで成功しているのは、「めちゃくちゃおしゃれ」か「接客力・キャラ力に優れたコミュニケーション」ができる企業です。

「めちゃくちゃおしゃれ」は自分ブランディングの格好の素材です。
こうした”自分ブランディング”に選ばれるお店・商品になるために、どのようなアイディアがあるのか、何が欠けているのかを考えていく必要があります。

また「接客力・キャラ力に優れたコミュニケーション」は、友人・ファン感覚で思わずつながってしまう磁力を持っています。
SNSの本来の魅力は、その人自身が語る共感や感動です。企業が静かに「お客様がどのように商品について語っているのか」「何に喜んで写真を投稿しているのか」に真摯に向き合ってみるとき、「人が心を動かされる時」が見えてくるかもしれません。

弊社がいくつか運営しているFacebookアカウントも、反応力が薄れているものがあります。どんな投稿が反応が良いか、どのフレーズに響いてくれるのかを日々考えながら運営をしています。

いつか、そんな投稿ネタを持ち寄って勉強会などしてみたいと思っていますが、
皆さんはSNSの運営はいかがでしょうか?

以上、3月23日に配信したメルマガバックナンバーでした。
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