こんにちは。ウーマンスタイルの成田です。
先日、ニュースで感動したことをご紹介します。
聴覚障がい者のスタッフを中心とした「スターバックスコーヒーnonowa国立店」がオープンしました。
スタッフ同士やお客様との主なコミュニケーションは手話です。
マネージャーは、聴覚障がいを持つスタッフが生き生きと働く姿を見て
「これまでは、障がいがあるからこれぐらいの仕事をお願いしようと、仕事の範囲を制限していたように
思う。彼らの成長を妨げていたんだと気がついた」と話していました。
障がいを持つスタッフの一人は
「健常者に混ざって一人聴覚障がいの私は、コミュニケーションがうまく取れず孤立したり
仕事を任せてもらえなかったりして、自分から積極的になれなくなってしまった。
この店舗は、共通のコミュニケーション(手話)があるおかげで、自分の考えを伝え
チームワークがとりやすく、積極的に仕事ができる環境になった」と答えていました。
これを聞いて、ハッとしました。
女性の活躍と全く同じだと。
女性の活躍の数値目標などを掲げていくら旗を振っても、社内のコミュニケーションが共通でないことが
多々あるのです。
そのことが自ら考え、伝えることを諦めて、消極的になってしまう原因になっていると。
女性の活躍を本気で望み、戦力化したいのであれば優秀な女性一人を、男性チームに加えるのではなく
数名の女性チームを育て、底上げし、社内で通じる共通コミュニケーション力を高めてから
送り込むと、惜しみなく力を発揮できると確信しました。
スターバックスコーヒーnonowa国立店のコンセプトは「無限の可能性」です。
聴覚に障がいのあるパートナーやお客様にとって、ありのままの自分で居られる場所であり、
障がいのある若者にとって夢や未来を描ける場所、そしてこの店舗を訪れた誰もが新たな気づきを得られる場所になればと作られたそうです。
これからは、企業の姿勢をお客さまがしっかりと見ていく時代。
いくらSDGsと表面的に言っていても、行動が伴っていないとお客様には全く伝わりません。
企業理念を、商品一つ一つに、店舗の運営に、スタッフの接客に、ユニフォームに、ウェブサイトに
あらゆるところに一貫してお客様にしっかり伝わる行動を起こしていかなければといけないと
私自身も改めて感じたニュースでした。